評価制度がある職場を選んで転職する

病院や介護施設などの看護師が働く職場では、個人の評価制度があまり整っていないことも少なくありません。医療スタッフや介護スタッフがチームとして働き、全体として高いレベルの医療や介護を実現する方針が取られている結果、個人の評価が難しくなっているのです。職場でも個人に割り当てられる仕事が少なく、他のスタッフと協力したり互いに仕事の穴を埋め合ったりして働くのが基本でしょう。高い専門性を持っている職種の人が集まっている職場であるため、個人で活躍できる範囲が限られているのも原因となっています。

その状況を嘆いて、評価制度がしっかりと整っている職場を選んで転職している看護師も増えてきました。美容クリニックを転職先に選ぶ理由として、営業ノルマがあることで自分の営業成果が数字になり、正しく評価してもらえるのがモチベーションになると言う人もいます。また、製薬会社のMRに転職して営業を主に担当することで、契約を勝ち取る度に評価される点にやりがいを感じている人も少なくありません。医療や介護の現場はあまり営業色が強くないため個人の評価制度を確立しにくいという面があり、それが原因でモチベーションが低下してしまう場合もあります。その解決策として、営業色が強い美容クリニックや製薬会社などで働くことを選んでいる看護師がいるのです。成果を上げると給料も上がり、昇進もできるという点で仕事へのモチベーションを上げるのに成功しています。